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KFCヒストリー

リアルな北九州市を全国に知らしめよ

北九州フィルムコミッション 安藤英和

明治中期以降、製鉄業を中心に日本の近代化を牽引しながら発展した北九州市。しかし、昭和50年前後に始まった産業構造の変化は、鉄都の先行きに暗い影を落としていた。

「このままでは北九州市は生き残れない」時の市長はこの苦境を打開すべく、様々な分野で人材を育てようとした。市職員を一般企業に出向させ、民間の知恵とノウハウを身に付けさせる派遣制度もその一つ。

大手広告代理店の電通で広報・イベント等を中心に、1年間の研修を終えた安藤 英和が市広報室に配属されたのは、平成元年4月のこと。

そこで彼は、昭和63年に北海道東北開発公庫(現日本政策投資銀行)が行った「全国11大都市住みやすさアンケート」の結果を知ることになる。

このアンケートでは、11政令指定都市の「住宅」「自然環境」「消費生活」「文化・レジャー」「教育」「医療」「事故・犯罪」「気候・自然条件」に関する生活環境を詳細に比較し、北九州市は堂々の総合1位であった。

しかし、同アンケートの都市イメージ調査では、北九州市はなんと最下位。

つまり、一番住みやすい生活環境を有しているにも関わらず、人々のイメージでは最悪な街ということだ。

同時期に実施された同様のアンケートでも、北九州市のイメージは「鉄冷えの街」「暴力の街」「文化砂漠」等、散々なものだった。

当時、北九州の公害問題は既に克服されていたが、公害都市のイメージは依然色濃く残っていた。また、北九州が舞台となる「無法松の一生」や「花と龍」といった文学作品が映画で脚色され、切った張ったの暴力的なイメージもつきまとっていた。

街の実像とイメージのあまりにも大きなギャップに愕然としながらも、「イメージが悪いために、企業や観光客の誘致に不利益が生じている現状を変えなければならない」と考えた安藤は、街の実態の素晴らしさをそのままの姿で全国の人々に見てもらえばいいじゃないか、と思いつく。

現実をありのままに伝えるには映像媒体が一番効果的なはず。ならば、映画、ドラマ、旅番組などを誘致すれば・・・

都市のイメージを上げることは、行政としての重要な施策であるはずだ。

こうして、まだ日本に「フィルム・コミッション」という言葉さえ認知されていなかった平成元年春。日本初のフィルム・コミッション組織「北九州市広報室イメージアップ班」が誕生した。

前例もない。予算もない。スタッフもいない。すべてが手探りでの出発だった。

北九州フィルム・コミッション設立へ

北九州に映画やTV番組を誘致すべく、安藤が電通時代の知人に相談したところ、在京TV局のプロデューサーや制作プロダクションなど様々な人や会社を紹介してくれた。

早速、6月、8月と上京し、汗だくになりながら連日10社以上に足を運んだ。

しかし、制作会社に地方自治体の職員が訪ねてくることなど皆無に等しく、相手もどう対応すれば良いのか困惑しているような状況だった。

同年秋、誘致した旅番組のロケ隊が初めて北九州へやってきた。

5〜6名の撮影クルーとマイクロバスに乗り込み、安藤はつきっきりで世話をした。安いホテルを探して一緒に泊まり込み、朝は一番早く起きて、夜は一番遅く寝た。ADに撮影場所を確認して効率的なルートを考え、ロケ隊が到着する前に先回りして、次から次に受入態勢を整えた。ロケがスムーズに進み、地元に迷惑をかけず快く協力してもらえるよう、頭を下げてまわった。

北九州フィルム・コミッションの伝統、24時間フルサポートの始まりである。

その後、映画、ドラマの仕事も手掛けながら少しずつ業界の内情やロケの段取りといった実務に詳しくなり、人間関係も培われていった。

初めて手がけた旅番組がTVで流れた時は、本当に嬉しかった。

安藤は人事異動で一旦広報室を離れるが、平成12年に再び広報室長として戻ってくる。

折しも欧米で盛んだったフィルム・コミッション(FC)を日本にも設立しようという機運が高まりつつあった時期。平成元年から安藤以下イメージアップ班が続けてきた業務が、まさにFCと称される活動と同じだったことを初めて教えられた。

安藤は「全国フィルムコミッション設立研究会」の一員となり、国内FCの先駆けとして誘致・撮影支援活動の実態や、持てる知識を余すところなく伝え、全国のFC設立に尽力した。

平成13年夏には研究会が全国FC連絡協議会として組織化され、4ヶ所の自治体(大阪・神戸・北九州・横浜)で相次ぎFCが誕生。

平成20年4月現在、全国の100を超える自治体にFCが設立されている。

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